植毛には、大きく分けて自分の髪の毛を頭皮に移植する「自毛植毛法」と、人工毛を頭皮に植えつける「人工毛植毛法」があります。どちらも、頭皮に毛を移植するため、医師が行う医療行為になります。
人工毛はカツラや増毛でも利用されていますが、植毛では、人工毛を直接体内に植え付けるため、心臓のペースメーカーや人工血管といった外科手術で使用されている特殊な素材で作られた毛を使用するのが特徴です。
植毛の技術は、年々向上しています。
さまざまな植毛法があるので、自分自身のライフスタイルやコンディションにあわせて、後悔のない選択をすることが重要です。

髪の毛が、薄くなったり寂しくなった部分に、自分の後頭部の髪の毛を移植する方法を言います。
髪の毛が薄くなるのは生え際や頭頂からがほとんどです。逆に、後頭部だけ髪が薄い人はあまりいないと言われています。この現象の背景には、男性ホルモンがあると言われています。
抜け毛や薄毛の原因には男性ホルモンが影響していて、髪の生え際や頭頂には、男性ホルモンをうけやすい髪が生えていますが、後頭部の髪は、男性ホルモンの影響をうけにくい強い髪と言えます。
後頭部の強い髪が生えている部分を頭皮ごと切り取って、髪の毛の薄い部分に移植することで、自分の髪がずっと生えている状態になるのです。
切り取った後頭部の頭皮は、外科手術で縫合されます。
近年、縫合レベルも高まっているため、傷跡も目立たないのがうれしいところ。自分の髪の組織を移植するため、拒絶反応もなく、高い定着率を誇ります。
また、毛根も残っているため、髪も伸び、抜けてもはえてきます。
移植した髪は、自分の髪なので、毛質や髪の色会いなども、もちろん同じ。
自然な仕上がりのため、数ある植毛技術の中でも、最も人気が高い植毛法です。

人工的に開発された人工毛髪素材を、髪の薄い部分や脱毛した部分に直接植え付ける方法です。先端がループ状になっている人工毛を皮下組織の低部に1本1本丁寧に植えつけます。実際の髪の毛は斜めに生えているので、同じように斜めの角度で植えこむようにして自然な状態へ近づけ、更に深度を得ることによって抜けにくくなります。
毛髪の流れなどのクセも1本1本手作業で植入するため再現しやすく、つむじや生え際など気になる部分も自然に増量することができ、全体の毛量もバランス良く自由に調整できます。
髪が薄い、生え際や頭頂部など、たくさんの毛量が必要な部分は2〜5本ずつ植毛することも可能です
後頭部の髪を移植する自毛植毛法とは違うため、ダメージは少ないのがうれしいところ。しかし、自分の髪ではなく、人工的な髪の毛のため、一度抜けてしまうと、もう生えないというデメリットもあります。

頭部の外科手術後や、頭の皮膚が欠損したりした場合、頭皮部分を大きく切り取って、皮弁をつくり、欠損した部分をカバーするように移動させ、縫合する方法です。
皮膚の伸縮率を生かした技術のため、一度にたくさんの毛髪を移す効果がありますが、毛の流れが不自然になってしまいます。
薄毛や脱毛に悩んでいる方や、美容の意味での植毛ではあまり行われていません。